【 日本人女性にとって最も身近ながん「乳がん」と食べ物の関係性 】

私は乳ガン予防運動もしています。問い合わせいつでもしてください。

 

 

日本の著名人の乳がん闘病生活や、ハリウッド女優の両乳房摘出手術(遺伝子検査結果による乳がん予防)をはじめ、乳がんは着々とその存在感を増しています。

 

「私は大丈夫・・・」

 

そう心のどこかで思っていませんか? 

 

しかし、乳がんは私たちが思っている以上に身近で、女性のがん罹患率(ガンと診断される人の率)ではダントツトップ(独立行政法人国立がん研究センター)。

 

 

今、日本人女性の14人に1人が乳がんになっています。

 

そして、この50年間にみられる乳がんの特色は「発症の低年齢化」。

 

30代から増加しはじめ40代にピーク、そして35~64歳女性の病的死因の第1位、それが乳がんです。

 

遠い未来の出来事と思っていた「ガン」は決して他人ごとではありません。

 

現代医学で明らかにされている、乳がんの原因

 

 

乳がんの主な原因は、女性ホルモンのエストロゲンの影響を受ける期間の延長(早い初経・遅い閉経 / 妊娠・出産経験がない / 出産年齢の高齢化)や、排気ガスや殺虫剤などの外来性エストロゲンの影響そして遺伝といわれています(特定非営利活動法人 日本成人病予防協会より)。

 

初潮から、妊娠・出産そして閉経、私たち女性の体を司る大切なホルモン、エストロゲン。 そのエストロゲンが乳がんの原因として挙げられている理由は、エストロゲンが乳房の細胞分裂を促進するため。

 

 

乳腺にがん細胞が発生した場合、エストロゲンの影響でがん細胞の増殖が進み、乳がん進行のリスクが上がるといわれています。
また。上記の原因以外にも、肥満が乳がんの危険因子と立証するデータもあります(特に閉経後)。

 

 

乳がんの原因が主にホルモンの影響や遺伝と聞くと、自分で未然に防ぐのは難しいと感じるかもしれません。
しかし、乳がんリスクを助長しかねない食生活を改め、必要以上に分泌されたエストロゲンの影響を抑える食材を取り入れることにより、そのリスクを減らすことは可能です。

 

あなたに気をつけてもらいたいこと、また生活に取り入れてもらいたいものをまとめました。

 

あなたの食事は大丈夫?! 乳がんと食生活の密接な関係

 

乳がん患者は8割の確率で朝ごはんにパンを食べていた。

 

医療機関で30年以上にわたり食事指導をおこなってきた管理栄養士、幕内秀雄氏 は乳がんの患者の食事にある共通点を見出します。

彼は著書「乳がん患者の8割は、朝パンを食べている」の中で80%以上の乳がん患者が朝はパン、そしてランチやディナーにスパゲティ、乳製品、果物や洋菓子のような洋食を常食していると述べています。

乳がん患者の8割は朝、パンを食べている
著者幕内 秀夫
出版日2012/01/20
商品ランキング5,184位
Kindle版192ページ
出版社ジー・ビー

食の欧米化により日本女性の初潮が早まり、また閉経が遅くなり、昔と比べ月経期間が長くなった(エストロゲンの作用を受ける期間が長くなった)のが乳がん発症率の増加の一因と言われています。

高脂肪の肉、バター、パスタ、パンも乳がんの一因となっている可能性が

また、高脂肪の肉、バターがたっぷりなパスタやパンは肥満の原因=乳がんの一因にもなり得ます。

乳がん患者は欧米に圧倒的に多く、現在アメリカでは8人に1人の女性が乳がんと診断されています。 
欧米では乳がんの遺伝子検査の結果、その予防として健康な乳房まで取ってしまう女性が少なくありません。

 

母親も、叔母も乳がんに侵され、その苦しむ姿を目の当たりにし、次は自分・・・そう感じるのでしょうか・・。
日本の乳がんの増加の現状から、「数年後には欧米なみの発症率」と危惧する専門家もいます。

 

これだけは気をつけて!

 

 

今すぐ控えたい3つの習慣

 

外国産の安価なお肉を沢山食べる人

 

2006年、米国ハーバード・メディカルスクールの女性9万人を対象とした調査では、牛肉の大量摂取が乳がんリスクを高め、その原因を牛の残留ホルモン剤の影響と指摘しています。

アメリカ肉はホルモンの残留濃度が和牛の600倍・・

日本ではホルモン剤の使用は禁止されている一方で、ホルモン剤使用の牛肉は海外から輸入しています。
アメリカでは牛に女性ホルモンのエストロゲンを使用しているケースが多く、その残留濃度が和牛に比べ赤身では600倍、脂肪では140倍という報告もあります。

 

 

毎日、お酒を飲む人。

 

毎日お酒を飲む人は乳がんリスク50パーセント上昇。

少量のアルコールは心血管疾患の予防が期待できるといわれていますが、乳がんにはNG。
アルコールはホルモンの代謝に影響をあたえ体内のエストロゲンレベルを必要以上に高め、乳がんリスクを上げるというデータが出ています。
米国ハーバード大学、Wendy Y. Chen 氏のチームは研究結果から、習慣的な飲酒の乳がんリスクを発表。
1日にワインをグラス2杯以上飲む女性の場合、お酒を全く飲まない女性と比べ乳がんリスクが50%上昇。

1日に1杯程度のアルコールであれば、乳がんの原因にならないともいう報告もありますが(日本酒1合(180mL)、ビール中ジョッキ1杯(500mL)、ワイングラス2杯(200mL)まで)、飲酒量が増えるとリスクは確実に高まります。

 

 

毎日、牛乳が欠かせない人。

 

動物性脂肪が多く含まれる牛乳は乳がんの原因として着目され、研究が続けられています。
しかし現段階ではリスクを決定づける証拠は見つかっていません(日本乳癌学会より)。

その一方で、長期にわたり乳がんの闘病生活に苦しんだ末、自らの食事改善で乳がんを克服したジェイン・プラント氏の著書「乳がんと牛乳 がん細胞はなぜ消えたのか」にもみられるように、乳製品が乳がんの原因になっていると指摘する専門家も多く、乳製品は大きな論争を生んでいます。

 

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
著者ジェイン・プラント
出版日2008/10/15
単行本320ページ
出版社径書房

 

 

 

今から出来る、3つの乳がん対策

 

和食中心の食生活

 

先に紹介した「乳がん患者の8割は、朝パンを食べている」の著者、幕内氏は乳がん予防には、和食中心の食事が近道と述べています。
また、ごはん + 味噌汁 + 漬物といった伝統的な朝ごはんや、煮物・和え物・おひたしを中心とした野菜料理を乳がん予防に効果的な食事療法として提唱しています。

糖質制限を適度に必要です。

 

 

適度な運動

 

米国立心肺血管研究所の研究で週に1.2~2.5時間のウォーキングの継続で乳がん発症リスクが18%低下することが明らかになりました。
乳がんと関係の深いエストロゲンは体脂肪からも産生されるので、よく体を動かす人や、適度な運動をする人では乳がんの発生率が30%減少するというデータがあります。

もっとも効果的なのは、週に3~5時間のウォーキング。
乳がん治療後の再発率も抑えるというデータもあります。

 

 

ストレスと上手く付き合う

 

ホルモンバランスを乱し必要以上にエストロゲンの分泌を促してしまう原因とされているのが、過度なストレス。
ストレスは目に見えないため、つい軽視しがちですが、女性は男性よりもストレスによるホルモンバランスの乱れが大きく、心身に与える影響を絶大。

忙しい生活の中でも、ちょっとした隙間時間に(通勤中の電車の中など)目を閉じて呼吸を深め頭を空っぽにするだけで、だいぶ心がスッキリしますよ。
十分な睡眠や規則正しい生活習慣など、当たり前なことを心がけることによりストレスへの耐性も高められます。

 

 

乳がん予防にお薦め食べ物

 

大豆食品(発酵食品)

 

大豆食品を多く摂ることで乳がんリスクが下がることが、最近の研究で分かってきました。
アジア人や日本人を対象とした研究で、大豆食品を多く摂取する人は乳がん発症リスクが減ったというデータが出ています。

大豆に含まれる成分イソフラボンはエストロゲンと構造が似ており、乳がんリスクを上げる可能性が心配されてきましたが、食事からの適量であればリスクは上がらないことが分かっています。
イソフラボンは、体内のエストロゲンが高濃度の場合、エストロゲン作用を弱めると言われています(日本乳癌学会)。

 

 

食物繊維たっぷりな穀物や野菜

 

乳がんの原因に密接に関係するエストロゲンを必要以上に増やす肥満や、コレステロールの過剰摂取。
食物繊維はコレステロールを下げる働きや、肥満を防ぐ効果があります。

乳がん以外のあらゆる病気の予防に食物繊維は大活躍。

マクロビオティックの考え方の1つ「一物全体(食物の皮や根を含む全体を頂く)」により食物繊維をさらに多く摂ることが出来ます(穀物や野菜をまるごと食べる場合は残留農薬の心配の少ないオーガニック野菜がお薦めです)。
少し意識してみるだけで大分違いますよ。

 

 

質の良い油

 

α-リノレン酸を多く含むえごま油や亜麻仁油はガンの予防効果が期待されています。
肉類の脂肪を控え、適度の質の良い油を食事に取り入れていきましょう。

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